へそくりの正しい使い方って知ってる?へそくりは共有財産か特有財産かどっち
家計をやりくりする主婦にとって、密かなへそくりをコツコツ貯めることは楽しみのひとつであるという方もいるのではないでしょうか。
また、毎月決められた額のお小遣いが少なくて、こっそりボーナスや給料から抜き取ってへそくりをためているご主人もいるかもしれませんね。
この“へそくり”を、何のために使おうと思っているのでしょう。使い方を誤り、それがお互いにバレた時・・・とんでもない事態に発展しないためにも、正しい使い方をぜひ知っておいてください。
共有財産と特有財産の違い
民法において、夫婦の財産は「共有財産」と「特有財産」の2つに分けられます。家具や不動産、親からの遺産については万が一離婚をすることになったときに、2つの区分に従って財産分与が進められますが、今回は「へそくり」という観点のみに限って考えてみたいと思います。
共有財産
結婚後、夫婦で協力して得たお金。夫婦共働きであれば、個々の収入はその両方が夫婦のお金となります。専業主婦であっても、夫が仕事に行くために妻が家計をやりくりし、家事の一手を引き受けて夫が仕事・生活するために家で労働をしているのですから、夫の収入は夫婦の共有財産となります。ただし、生計を共にしていても家庭内別居状態であるとか、専業主婦の妻が家事・育児を放棄して遊んでいるという状況であれば一概に夫婦の共有財産になると言い切ることはできません。
特有財産
結婚前から存在していた個々の貯蓄は、結婚後も個々の財産となります。従って、へそくりと言う言葉を使っても、どう使うかは持ち主の自由であり、相手には何を言う権利もありません。
へそくりの誤った使い道
夫婦がそれぞれ毎月の収入からへそくりを貯め、それをどう使うかは考えなければなりません。例えば、妻が夫の出張中に内緒で友達と旅行に行くとか、高価なバッグやアクセサリーを秘密で買うとか、それで家計に悪影響を及ぼすことは罪だと言われても仕方がありません。その場で了承を得なくても、後になって打ち明けた時に許される使い道であるかが問題です。
へそくりの正しい使い道
では、何のためにへそくりをするのでしょう。それは妻においては『内助の功』の一言に尽きると思います。例えば・・・
・仕事で疲れた夫に突然のプレゼントを用意して疲れを吹き飛ばしてあげる!
・夫が仕事仲間を自宅に招きたいと言った時、へそくりからお酒や料理の材料を用意できる。
・夫が仕事をリストラされた!でも数か月ならへそくりがあるから大丈夫と安心させてあげられる。
・子供の習い事で急な出費が必要・・・へそくりがあるから月の予算には手を付けずに済む。
・同僚に飲み会に誘われた。家計から出してもらうには月の予算に付負担が・・・
このように家族のためを思って貯めるへそくりには、何の問題もないどころか必要でさえあるのです。
なぜ隠すの?
家族のためを思って貯めるのに、隠す必要があるのでしょうか。正直、「蓄えがある」と知っていれば気持ちが大きくなってしまいますよね。「へそくりがあるんだから、それで外食しようよ!」「へそくりがあるから、いつ仕事を辞めても大丈夫」「お母さん、へそくりがあるんだからゲーム買ってよ!」等となっては大変です。ですから、いざという時のために隠しておく方が安心なのです。
特有財産の必要性
結婚前から持っている貯金がある場合、できることならそのまま残しておくべきです。そのお金は夫婦それぞれが自由に使えるものですから、どうしても欲しい物がある時や最悪離婚に至った場合のために残しておいて絶対に損はありません。人生はこの先に何があるかわかりません。
誤っても、結婚した時に夫婦共有の財産にしようと認めてしまうことのないよう、これから結婚される方には一言付け加えさせていただきたいと思います。
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