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子供の塾選びは講師を見て決めるのがオススメな理由。有名塾=良い教育ではない

      2015/07/29

子供の塾選び
有名塾はなぜ有名になれたのでしょうか?
それは、優秀な生徒を集める方法を見つけたからです。その結果、ビジネスとして成功しました。

でも、だからと言って、講師が必ず優秀という訳ではありません。今回は、塾選びは慎重に、という話です。

(1)「有名塾」イコール「良い教育」のという訳ではない

多くの有名塾では、競争を取り入れた教育システムと、丁寧な入試対策、豊富な入試情報と予想問題を売りにしています。

この宣伝文句とブランド力で生徒を集め、次に競争システムで優秀な子を選びます。優秀な子は元々優秀ですから、教えるのは簡単です(授業は静かに聞くし、ほっておいてもどんどん伸びるので)。

競争させて優秀な子の割合を上げ、そして「今年の合格者は***名です!」と宣伝し、さらにブランドを強固にする、という作戦です。全く良くできたビジネスモデルです。

自分の子供がこういった塾でぐんぐん伸びてゆくのであれば、何も問題ありません。

しかし、もし競争についてゆけなくなった場合や、その塾や講師とウマが合わなかったとき、どうなるでしょうか?

まず習熟度でクラス分けをしている場合、とりあえず下のクラスへ回されるでしょう。

「なにくそ」と思って頑張れればいいですが、子供は往々にしてそんなにタフではありません。なので、クラスの降格が、学習のつまずきの原因になることが多いのです。

また、競争させる塾では、ついてゆけない子や手のかかる子(集中力が途切れてしまう子とか)の世話は、基本的に面倒くさがられます。「うちの塾に合うレベルではないのでは?」と言われることもあります(体験談)。

これは、たとえ「塾」が「ビジネス(商売)」であったにしても、教育としては大間違いです。

なぜなら、こんなことを言うような講師は、生徒の優秀さにあぐらをかいて教育しているつもりになっているだけで、教育に本当に必要とされる「つまずきを一緒に乗り越えて、生徒の能力を伸ばす」と言う仕事を放棄しているからです。

つまり、自分が講師として無能だと言っているようなものです。

(2)良い講師を見極めたい

もちろん、全ての有名塾がこんな講師ばかりなわけではありません。しかし、ある割合で存在するのは確かです。

ですから私たち親は、こんな講師に子供の伸びる芽を潰されないように、塾を決める際にはブランドではなく、講師の良しあしを根拠にしなければいけません。では、自分の子供を担当する講師がどんな人なのか、どうすれば分かるのでしょうか。

これはちょっと難しい問題ですが、やはり直接会って話を聞くのが間違いないでしょう。こちらが心配していること、例えば「打たれ弱いのですが」「まだ集中力がなくて」など、ありのままをそのまま聞いて、反応を見てみましょう。

塾にプライドを持っている講師であれば、トラブルに対面したとき「こっちに合わせろ」感を漂わせるのに対し、子供をよく見ようとする講師は、子供の問題に歩み寄る姿勢が伺えます。また、講師の雰囲気を見てみましょう。

すぐに面接してくれるかどうか、気忙しく神経質そうか、それともリラックスしているか、営業スマイルか楽しそうか、その講師はどんな様子ですか?

あれこれ言ってしまいましたが、信用できる人なのかどうか、これだけは確かめましょう。

(3)良い講師のいる塾を見つけるために

本当の「優秀な講師」とは、どんなものでしょうか。

それは、「優秀な生徒を教えられる講師」の事ではなく、

「生徒を良く観察し、つまずいても、その原因を素早く見極めてスムーズに元のステップに導くことができる講師」

「子供の良いところを伸ばし、学ぶ楽しさを教える講師」です。

ちょっと理想論ですが、これは塾や学校に寄らず、教育に携わる者の基本です。

そして、そういった優秀な講師は周りにも影響を与えるため、塾にただ一人だけということにはなりません。小規模な塾であれば、所属する講師全員がすべて「良い先生」である例も往々にしてあります。

つまり、良い講師を見つけるコツは、良い塾を見つけることです。塾の雰囲気が良ければ、良い講師のいる可能性が高いのです。

そして、ここが肝心なのですが、同じ名前の塾でも、校舎によって(すなわち講師の違いによって)状況はピンキリなのです。

ぜひ、行かせようと思っている塾をのぞきに行ってみてください。できれば説明会などの「準備された」日ではなく、「フツーの日」に見学させてもらってください。

そして、生徒が生き生きしているか、講師が生き生きしているか、楽しく会話しているか、だけどちゃんと授業ができているか(講師の雑談ばかりの授業でないこと)を確認してください。

また、ちょっと大変ですが、一か所ではなく最低二か所、できれば三か所を見学しに行き、比較してください。

そうすることで、あなたの心の中に、「これは良かった、これは嫌だった」という「塾の良しあしを見分ける基準」ができます。その上で、見学した塾の中から選んでもよいし、さらに他の塾を見てみるもよし、さらには「まだ塾には早いかな」という判断をしてもよいでしょう。

おわりに

CMで見かけるような有名な塾、実績のある塾の教育システムは、おそらく理にかなったを持っているのでしょう。

しかし塾というものはあくまで人と人との間の「サービス業」なので、お店で売っている品物のような「品質保証」があるわけではなく、講師によってどのようにでも変わるものです。

学校の担任がどう決まるかは「運」ですが、塾はそうではありません。塾は、あなたとあなたの子供の貴重な時間、お金、エネルギーを費やすイベントです。ちょっと時間を割いて、じっくり選ぶことは、決して損にはなりません。

オススメの書籍

子供を勉強好きにする20の方法

子供を勉強好きにする方法が、具体的に載っています。筆者と子供との会話も多く紹介されていて、読みやすい本です。
私も電車の中で夢中になって読みました。20の方法があるので、自分がすぐにできそうなことから、始めてみると良いと思います。
「やる気ポスター」、子供への声かけの仕方を変えるなど。
これまでに、何万人という子供たちに塾講師という立場で接してきた筆者が、失敗を繰り返しながら体得してきた方法をわかりやすく伝えてくれています。
子育てや教育に悩むお母さんだけでなく、お父さんも一緒に読んで、家族とのかかわりについて考えることができる本だと思います。お勧めです。




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