子供部屋の必要性。小さいうちから与えることのメリット・デメリット
2015/07/29
子供には小学校入学をきっかけに1人の専用部屋を与えるご家庭が多いと思います。
しかし親にとっては、部屋で何をしているのかわからない、部屋がいつも散らかっているという2つの心配事が同時に付いてくるものです。
だからと言って与えずにいると、3年生くらいには「自分の部屋が欲しい!」と言い出し、高学年になると「家族にもプライバシーがある!」ということから、結局は与えることになるご家庭が多い子供部屋・・・本当に小さいうちから必要なのでしょうか?
物を管理する習慣を付けるため
子供部屋を持つことには心配事もありますが、メリットもあります。
そのひとつが、自分の“物”の管理。部屋がない子供は、どこに何があるかを親が把握している事が多いでしょう。
しかし、子供が自分の部屋を持つことで、子供自身が管理しなければならないという状況を必然的に作ることになります。低学年のうちは親が片付け方を教える事も必要ですが、成長とともに「自分の物は自分で片付ける」ことを学び、片づける習慣を身に付けさせる方法として子供部屋の管理が良いのです。
自分の時間、空間を持つことの意味
いくら家族であっても、一定の年齢になると顔を合わせたくない時や1人になりたい時があります。
叱られた後に1人で自分の部屋にいることで自分と向き合い「考える」時間を作ることができます。
学校に通うようになれば友達関係や勉強のことで1人で静かに考えたいことも出てくるでしょう。
常に一緒にいる親子こそが強い絆でつながっているとは言い切れません。一緒に過ごす時間を大切にし、その中で自分の時間も持って行く、そのメリハリがあってこそ子供の心も成長して行くのではないでしょうか。
プライバシーの確保
子供にもプライバシーが必要だと考える親は多いようです。
たしかに、子供は成長するにつれて親に言いたくない、見られたくない、という物事が増えて行きます。これは成長の証ですから、否定すべき事ではありません。親は自分の子供だからと言って何でも踏み込んで良いわけではありません。
子供部屋は子供自身のプライバシーを確保する場所として、あると有益に働く場合はあるでしょう。
注意点
メリットがある事ですから、デメリットも存在するのは当然です。子供部屋を与える際に、親としてこれだけは気を付けなければ!という注意点もいくつかあります。
①子供が何をしているかわからない。
②子供が何を考えているかわからない。
この2つのデメリットに陥らないよう、注意しなければなりません。
つまり子供に部屋を与えてしまうと親には“見えない部分”が出てくるのです。
そこを放っておかず、きちんと把握することを忘れてはいけません。
時々は覗いてみることも必要です。リビングでの家族・親子の会話も大切にしなければなりません。見えない部分があるからこそ、子供の様子をしっかり見ていかなければならないのです。
また、子供部屋は自立心を促すと言いますが、その点も注意が必要です。子供を部屋にこもりっぱなしにして放っておけば勝手に自立していくわけではありません。子供は甘えさせて、安心感を覚えてこそ心が自立して行くのです。その点を勘違いしないように気を付けましょう。
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