塾と習い事、小学校高学年の子供はどっちを優先するべき?両立は出来る?
2015/07/28
小学校も高学年になると、だんだんと忙しくなり、いつか「塾か、習い事か」という選択を迫られることになります。でもやっぱり、頑張って両立したいなあ…、と思ってしまいます。これって、不可能なことなのでしょうか?
今回はこれについてお話しします。
はじめに:「勉強が一番大事」は揺るがない
→先々を考えると、勉強の優先順位はどうしても下げられない
言うまでもなく、子供にとって勉強は一番大切なことです。
なぜなら勉強は、社会に出てからの「仕事」の練習だからです。ほとんどの仕事は、知識と情報を使い、それを分析することで進められています。これは、今子供が勉強でしているのと全く同じことです。
また、将来子供が社会に出た時には、問題点を様々な角度から分析して自分なりの解決策を見出す力、「突破力」が必要となりますが、この力は勉強で培うのが最も実践的で実用的なのです。
さらに、考え続ける集中力、机に向かい続ける忍耐力なども、勉強を通じて得るしか方法はありません。このように、残念ですが勉強は迂回できない道なのです。
そう考えると、サッカーや習字、水泳やダンスなどの習い事の優先順位は、どうしても2番目より下になります。
なので、厳しいスケジュールが続くようになったとき、真っ先に削られるのはこれら習い事の時間です。
しかし、子供の「続けたい」というやる気は、できるなら尊重してあげたい。「好きこそものの上手なれ」とも言いますよね。そこでこれ以降は、習い事を続ける利点を挙げ、両立したいと考えている皆さんを応援したいと思います。
①習い事にも利点がある
→勉強と全く違う体験は、子供を支えているかもしれない
塾で勉強する以前に、子供は学校で相当時間勉強しています。
遊びたい盛りの子供ですから、一日の大半が勉強という状態になったら、ストレスのはけ口が無くなり、精神的に不安定になり、体調も壊しやすくなります。
そう話すと、「うちの子、ほとんど毎晩塾なんだけど…」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、そんなすごいスケジュールなのに、子供は意外にけろりとした顔をしていることがあります。その訳はもしかすると、合間に通っている習い事で、ストレス解消しているからかもしれません。
特に、子供がその習い事を本当に楽しんでいるのならば、単に「大変だから」と止めてしまうのは考え物です。忙しいなりに、健康的なバランスが保たれている可能性があります。
辞めることを考える前に、すこし状況を分析してみてはいかがでしょうか。
②文武両道は高すぎるハードルではない
→「武」を貫き通す力は、「文」にも通じる
高校野球で甲子園を目指している球児たちは、日々勉強どころではないそうなのですが、卒業後の就職率は高いと聞きました。「目標に向かって努力する力」を見込まれるそうです。確かに信用が得られそうですよね。このように、好きな習い事に夢中になることで得た力は、様々なことに活かすことができます。例えば、頑張って目標を達成したという成功体験があると、「勉強だって同じようにやればいいんだ」という気づきを得ることができます。また、習い事上手な人は練習上手なので、日々の学習も効率よくこなせる人が多いです(要領がいい)。さらに、習い事で培った体力と集中力は、うまく勉強に振り向けられると、非常に強力な武器になります。考えてみてください。スポーツ勉強もできる子供、結構いるでしょう?結論として、勉強も習い事も同じ人間の活動なので、多くの部分が共通しているため、足を引っ張り合うどころか、むしろ高め合える関係になりうる、と言いたいです。
③どんどん相談しよう
→塾や習い事の先生は、両立の成功例を知っているかもしれない
どうしても決断できない時は、家族だけで悩まず、塾や習い事の先生に相談するべきです。ある程度の期間開業している塾や習い事では、様々な生徒を扱ってきているため、過去にあなたと同じような相談を受けた可能性が高いです。
これらは結局のところ商売なので、みすみす客を逃すようなことはしません。なので、何か良い対策を示してくれるでしょう。
たとえば、通いやすい曜日や時間に変更してくれる、短い時間で効率よくトレーニングできるメニューを組んでくれる、補講してくれる、などが考えられます。
これは言い過ぎかもしれませんが、私たちはいわば「お客」です。少しぐらいリクエストしてもばちは当たりません。使える知恵はすべて使いましょう。
終わりに:納得するまで、やってみませんか?
中途半端に気持ちを残すぐらいなら、いっそ「もう駄目」と言うところまで試してみませんか?
たとえ途中でダメになってしまっても、そこまで頑張れたことは、胸を張れる自信となります。
先ずは子供とじっくり話し合い、両立は大変なこと、でも本当に好きなら乗り越えることが可能な山であること、本気で取り組む気があるのなら親も一生懸命サポートする、ということを納得してもらいましょう。
苦しい道かもしれませんが、全てが決着したとき、お子さんの成長を実感するはずです。
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