子供のお手伝いにお駄賃は必要?お金の管理能力はお小遣い制がおすすめ!
「お駄賃」の意味をご存じでしょうか。昔は頼まれ事などで足と時間、労力を使って動いてくれた時に、その足代として支払う金銭が「お駄賃」でした。現代では、子供が親に頼まれごとをしてお手伝いをした時に、お礼として渡すお金を意味することがほとんどです。このお駄賃ですが、子供がお手伝いをしてくれた時に渡す必要があるか?という点について、いつの時代でも問題視される話題のひとつです。毎月決まった額を子供自身がやりくりすることの大切さについては、多くのママたちが賛同します。
しかし、お金の渡し方については、大きくお駄賃制とお小遣い制に分かれるのが実態です。今回は、子供にお金の管理能力を身に付けさせるのは「お小遣いが良い」という立場から、お手伝いで貰うお駄賃についての考え方をまとめてみました。
お駄賃の必要性は、各家庭の考え方によります。
お手伝いをしてお駄賃をあげると決めているご家庭の多くは、「労働したら報酬がある」=「労働は生きるために大切である」と、小さなうちから教えることを目的としているようです。逆に、お手伝いをしてもお駄賃はあげないと決めているご家庭の多くは、「お手伝いは家族のためにすること」=「家族が助け合うのは当たり前」という考えがあります。根本的な考え方が違い、親がしっかり子供を納得させる理由を持っているのであれば、どちらも間違いではないと思います。
お手伝いをする意味を教える
お駄賃を渡す・渡さないに関わらず、お手伝いは家族のためにすることであるに変わりありません。決して「報酬を受け取るため」にすることではないと伝えるのは大切なことです。そのためには、お駄賃を渡してお手伝いをしてもらっていても「ありがとう」「助かったわ」という感謝の気持ちを必ず伝えましょう。そうすることで、子供自身も「家族のためにやったこと」であると実感し、手伝って良かった、感謝・お礼を言われて嬉しいと感じるはずです。人のために何かをし、そして喜ばれることこそがお手伝いの本質であることを忘れないようにしましょう。
労働への対価・・・?
お手伝いは労働になるのでしょうか。例えば、ママが食事の支度をしたり、洗濯をするたびに、パパは報酬を与えますか?家族で出かけるときにパパが車を運転すれば、ママは報酬を与えますか?家事はたしかに労力を使って働くことという意味からすれば労働になるかもしれません。しかし、子供がお手伝いをすることは、パパやママが家族のために家の事をするのと同じであり、そこでお駄賃を渡すのは「労働への対価」とは少し違う気がします。労働への対価というより「お礼の気持ち」という方が適するのではないでしょうか。それを“物”ではなく“現金”で渡すがために問題が生じやすいのです。
「物で渡す」と「お金で渡す」の違い
お手伝いのお礼を、10円玉で渡すことに疑問を感じる人がいても、10円で買ったガムを1つあげることには何の問題も感じない人は多いはずです。少々場面は違いますが、子供にアイスを買ってと言われて買ってあげようとした時、「やっぱり我慢するから、その100円ちょうだい!」と言われたら、あげますか?という話と同じです。物ではあげられるのに、同じ額の現金を・・・となると戸惑ってしまう。これは人間の心理の問題です。
現金で渡すことのメリット
現金で渡すことのメリットは、子供にお金の管理能力が身に付くのが一番でしょう。自分で管理するお金を決め、貯めるなり、使うなりで「自由」という開放感を感じることと同時に、使うときには、本当に必要か否かを考え、先を読む能力も養われます。これは、物で渡すのでは育たない能力です。
お金の管理能力は、お駄賃よりお小遣いが良い理由
お手伝いでお金を貰うことには、必然的に「すれば貰える」「欲しいから手伝う」という気持ちが生じてしまいます。大人でも同じですよね。お給料が時給制でタイムカードでチェックするようになっている会社であれば、あと1分で15分の給料が増えるとなればその1分を待ってからタイムカードを押しませんか?子供にも、その心理が働くのは仕方がありません。ですから、子供にお金を渡すのならば、お駄賃よりもお小遣い制が良いと思うのです。
お小遣いの渡し方
通常のお小遣いには、『日頃からきちんと生活をし、宿題など子供に本来必要な事をきちんとこなせたら渡す』というルールを決めるのも良いと思います。また、お小遣いはお小遣いだから、特に何をしなくても渡すというのであれば、それも間違いではありません。ただし、親が一生懸命働いて稼いだお金であることだけは、しっかり伝えましょう。頑張ったからお駄賃をあげたい!と拘るのであれば、『今月はお手伝いを一生懸命頑張ってくれたから、お小遣いをアップしよう!』と少し多めに渡すのはどうでしょう。“1回いくら”と渡すから子供にも欲が出るのです。
家庭それぞれ・・・親が心に決めた方法で!
子供は友達同士の間でも、お小遣いとかお駄賃とかいう話題になるでしょう。誰はどうやってお駄賃を貰っているとか、お小遣いはいくらだとか・・・。
しかし、各家庭にはそれぞれの事情があり、収入金額も平均支出金額も、そして育児方針も異なります。親として決めたことはしっかりと芯を通し、子供が疑問を抱いてもぶれない考えを持つことが大切です。
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