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中学受験のメリット・デメリット。子供の将来のために親子で進むべき進路を考えよう

   

小学校も中学年(3,4年生)になると、そろそろ周囲で「塾に行かせる?行かせない?」という話が始まります。自分の子供をどうするか、悩ましいところです。なぜかと言うと、塾に通わせるということは、大体において中学受験させるということと等しいからです。つまり、中学受験させるかどうか判断しなければならない、ということなのです。

実際には、「受験させるかどうかまだ分からないけれど、準備だけはしておこう。勉強だから無駄にはならないものね。」というぐらいの判断で、塾に通わせることも多いものです。この判断は、中学年では全く問題ないです。問題はその後、高学年になった時です。

中学受験の準備は小学4年生から始まる

受験の準備は、早い塾だと4年生から始まります。だんだんと先取り授業を進め、6年生の前半までに小学校の全単元を習い終えます。そうして残りの日程で、そこまでを復習するとともに、いわゆる「受験のためのスキル(技術)」を身につけるというスケジュールになります。具体的には、志望中学の入試対策や、模試形式のテストと解説、過去問題の分析、入試問題にされそうな時事ネタの紹介などです。その頃には、ほぼ毎日が塾となり、自宅学習の時間も長くなっているでしょう。朝方生活を求められているかもしれません。子供にとっても親にとっても、なかなか大変な生活です。

この様な生活は、中学受験に必ず必要というわけではありません。しかし、中学受験のプレッシャーに打ち勝てるものは、「僕はこんなに頑張ったんだぞ!」という、努力に裏打ちされた自信しかないのも事実です。このため、ある程度厳しい勉強スケジュールは必要なのです。

しかし一方で、「小学校の間ぐらいは、のびのび過ごさせてやりたい」という気持ちもあります。受験に備えた生活では、遊びを通じて体力や社会性を培う子供の貴重な時間(サッカーで言えば「ゴールデンエイジ」)が削られているのも事実です。そこまで頑張らねばならないほど、中学受験は大事なことなのでしょうか?

なんだか脅迫しているようになってしまいました。そこで今回は、「中学受験するべき?しなくていい?」という迷いをどう解消すればいいかについて考えてみたいと思います。

①まず理由を書き出し、分析しましょう

迷いを消して決断するには、はっきりとした理由を見つけて納得することが必要です。そこでまず最初に、何のために中学受験するのか、理由を書き出してみましょう。些細なことでも結構です。

例> ・仲の良い友達が受験するから
・中高一貫校に行かせて、高校受験を避けたい
・近くの公立の中学校の評判が良くない
・勉強が得意なので、もっと伸ばしてやりたい
・両親が勧めるから
・志望校の提供する教育サービス(部活含む)が気に入った
・良い大学に進ませたい
・英語を得意にさせたい
・向上心の強い子供たちが大勢いる学校に通わせたい
・男子校/女子校に通わせたい など

この様に並べてみると、「~したいから・~したくないから」という分類、および「自分で決めた・人に勧められた」という分類ができると思います。迷いを消して、かつ後で後悔しないようにするためのコツは、「~したいから」「自分で決めた」という項目をなるべく増やすことす。

ここで一点。「子供の学校を親が決めるのか」と言う意見があるかもしれませんが、中学受験でしたら親が決めるのは当然です。教育資金は親が出しますし、子供にはまだ判断能力がありません。この年齢までは、子供が育つ環境の決定は、親の権利でかつ義務です。子供の意向を加味することは大事ですが、それは候補の中から最終決定する段階での話です。

②「生きた情報」を集めましょう

それでは、「~したいから」「自分で決めた」という項目をなるべく増やすには、どうすれば良いのでしょうか?それには、志望校の情報を集めることが必要です。

そう聞くと、まずインターネットで志望校の口コミを探したくなります。しかしこれは避けるべきです。なぜならこういった口コミには、誹謗中傷や捏造、宣伝が多く含まれており、価値のない情報がいたずらに増えるだけで、結局迷いの元となるだけだからです。それよりも、もっと「生きた情報」を集めましょう。

どうすれば良いか?簡単な方法は、「その道のプロ」に情報をもらうことです。具体的には、塾や志望校の合同説明会に行くことです。子供をその塾に通わせていなくても大丈夫です。入塾するかしないかも含めて、素直に相談してみるのが良いでしょう。これらの組織からは、志望校の最新情報や受験に向けての分析が貰えます。「受験するべきか、しないべきか」という大きな問題についても意見を聞いてみましょう。恐らく、過去の例を挙げて、説明がもらえるでしょう。ついでに、その時の塾の対応をチェックしておきましょう。志望校の情報を貰うと同時に、丁寧な対応か、説得力ある意見をもらえるか、しっかり受験情勢を分析しているかなどを観察し、子供を通わせる価値のある塾かどうか判断すると、無駄がありません。

また、オープンスクールや文化祭、学校説明会に行き、実際に学校を見るのも良い方法です。学校側がアピールしたい点がよく分かりますし、なにより学校の「生の」生活を見ることができます。生徒は生き生きとしているでしょうか。先生の目は輝いていますか。教室は快適でしょうか。部活やイベントは生徒の楽しみになっているでしょうか。ぜひ子供と一緒に行ってみましょう。子供が「この学校に来たい」と思う気持ちが、受験勉強を頑張るためには必要です。

さらに、その学校に実際に子供を通わせている親御さんから話を聞けると良いですね。事前に考えていたことと、何が同じで、何が違っていたのか。良い点、悪い点、苦労する点。志望校を決めた経緯や理由も聞きたいですね。塾や学校からは聞けない「生」の声、ぜひ聴きたいものです。

この様に生きた情報を集めると、気持ちが固まってくると思います。この学校ならば通わせたい。この感触が得られれば、もう迷いは消えているでしょう。

③偏見のない目で見たい

でも、ちょっと待ってください。もしかするとあなたはまだ、受験校を見ただけで、受験しない場合に通う公立校の事を調べていないのではないでしょうか?これでは片手落ちです。なぜなら、あなたが志望校に「良い」と感じた項目は、もしかするとその公立校でも得られるものかもしれないからです。嫌な話ですが、あなたの子供が志望校にすべて落ちた場合、通うことになる学校なのです。もうひと手間、頑張って調べてみましょう。

先ずは学校のホームページ、それから自治体のホームページ、それからできれば、子供を通わせている親、もしかすると、小学校の先生や塾からも、有用な情報がもらえるかもしれません。私個人としては、直接その中学校に、「どんな学校か知りたいのですが」と相談してみるのも、案外いいんじゃないかと思っています。偏見のない目で、よく見てください。

そうすると、近所の公立校にも、良い点を色々見つけることができます。まず、通学時間がかからない、何かあった時に対応しやすい、小学校からの友人が多い、「中一ギャップ」が起きにくい、中学校のイベントに行きやすい、ママ友やPTA友や地域のコミュニティがそのまま持ち上がり、お金がかからない、なにより受験勉強の必要が無い。どうです、メリットありますよね。

終わりに

せっかく心が決まりかけたのに、最後にまた迷いが生じてしまったかもしれませんね。しかしそうだとしても、以前とは違って、「中学受験するかしないか」ではなく、どちらの中学に行くかの2択になっていますよ。じっくり調べ考えて、それぞれに「~したいから」「自分で決めた」を集めてみてください。そうすると、自然に道は示されるはずです。

最後に一言。ヒトの気持ちは、時によって変わるものです。この決断が、状況によっては覆ってもいいのです。その時々の素直な気持ちで、向かい合ってください。考える時間は決して無駄にはなりません。あ、それから、決めるときはお子さんと一緒にお願いしますね。




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