コミュニケーション能力が低下する?気をつけよう!幼児期の『夜更かし』
赤ちゃんの頃は眠る感覚が短いので、夜も昼も眠る生活でしたが、1〜2歳になると体も成長して生活のリズムが出来てくるので、『夜は眠る』ということが習慣になってきますよね。しかし、そんな生活のリズムを気にする事なく幼児期の子供が『夜更かし』をしていると、どんな弊害が起こってしまうのでしょうか?
小さい子供を、深夜にショッピングなど…連れまわしていませんか?
最近ではコンビニエンスストアや24時間営業しているショッピングモールなど、夜10時を過ぎても小さな子供を連れているのを見かけたりします。小さな子供ほど睡眠時間をきちんと守り、良い睡眠を与えてあげて欲しいのに、こうした親御さんが多いことは、本当に残念です。それではなぜ、幼児期の子供の睡眠は大切なのでしょうか?
『睡眠ホルモン』と呼ばれている『メラトニン』とは?
人間の体は『体内時計』があり、睡眠などは、この時計によってさまざまな影響を受けています。なかでも『メラトニン』というホルモンと睡眠の関係はとても大きくて、この物質の分泌量が多くなると「眠くなる」のです。
このメラトニンは、『光』によって分泌される量が変化することが分かっていて、夜になり暗くなると徐々に増え始めるのです。そしてメラトニンの分泌量も増えることで自然と眠くなり、人間は『睡眠』をして体を休めるのですね。
しかし、夜でも明るい場所に小さい子供を連れていると、このメラトニンは分泌されない状態になってしまい、睡眠を妨げてしまうのです。
『睡眠不足』は脳機能の回復が遅くなり記憶力も低下する…子供の情緒も不安定にします。
『夜更かし』をしていると言う事は、『脳機能が起きている状態が長い』ということです。つまり、『脳が常に疲労している状態』なので、脳機能が低下するのは言うまでもありません。幼児期の子供は特に脳の著しい発達段階にあり、眠っている間に記憶や情報の整理を行なって、疲れた脳を回復させているのだということを覚えておきましょう。
寝不足になると、大人だって気分が冴えなかったり、体の疲れも取れなくてイライラしませんか?これは小さな子供にとっても同じことなのです。十分な睡眠が取れないということは、子供の情緒も不安定になって理由もなく泣いたり、友達とケンカしたり、コミュニケーションがうまく出来ない原因にもなってしまうのです。
親の生活のリズムを整えて『良い睡眠』で子供の『脳の発達』を促してあげましょう。
現代の子供たちを取り巻く生活環境は、目まぐるしく変化していきます。24時間買い物ができるなど、大人にとってはとても便利なシステムです。しかし、親の都合で子供を夜遅くに連れて歩くのは止めましょう。
『夜は眠る時間』ということをしっかり守ってあげるだけで、幼児期の子供の脳や心や体の発達が健やかに育まれていくのですから、『時間になったら消灯する』くらいの気持ちを持って、『良い睡眠』ができるように心掛けてあげてくださいね。
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